1.対面関係
新しく知り合った人々と対面したとします。
身なり、背丈、顔や表情、声の高い低い、言葉の堅さや柔らかさ、話題の内容・・・などを通して、あなたは、相手が「どんな人であるか」を推測しようとするでしょう。
逆に、自分についてはどんなふうに自己紹介しましょうか。何をどのように見せ(見せず)、どこまで話しましょう。
これらは、「相互行為」の「表面(フロント)」の問題といいます。
きわめて「情報」的な過程ですね。実際の対面と、オンラインにおける画像と、いずれであっても。
2.モノ
これは何ですか?
はい、リンゴですね。
では、「リンゴ」という名前を使わずに、答えてみてください。見知らぬ文化から来て初めてこれを見た人に説明するように。
あなたは、これについて何を知っていますか?
それを知っているのは、いかにしてでしょう?
実際に食べたりするから、勉強したことがあるから、歌や詩で読んだことがあるから・・・
きわめて「情報」的な過程ですね。
3.相互行為
あなたが、先のリンゴを食べたとします。
お部屋で、一人。
でも、それは他の誰かとの相互行為です。
誰とのどんな相互行為でしょう。(たとえば、それは生産に対する消費ですね)
では、誰のどんな声を聞きましたか? 聞こえませんでしたか?
(実際の会話のことではありません。作った農家の「声」がこのリンゴの中にはあるはずですよね?)
何がどう伝わり、何がどう伝わらなかったか。
きわめて「情報」的な過程なのです。