ここは、徳川直人の、社会学研究の、いわゆる公式サイトの、「私はだれ?」の、

あらまし

……です。

■ 玄 関 > 私はだれ? > あらまし > 情報科学と相互行為論 

相互行為論と情報科学

 1.対面関係
 新しく知り合った人々と対面したとします。
 身なり、背丈、顔や表情、声の高い低い、言葉の堅さや柔らかさ、話題の内容・・・などを通して、あなたは、相手が「どんな人であるか」を推測しようとするでしょう。
 逆に、自分についてはどんなふうに自己紹介しましょうか。何をどのように見せ(見せず)、どこまで話しましょう。
 これらは、「相互行為」の「表面(フロント)」の問題といいます。
 きわめて「情報」的な過程ですね。実際の対面と、オンラインにおける画像と、いずれであっても。

 2.モノ
 これは何ですか?
リンゴの写真
 はい、リンゴですね。
 では、「リンゴ」という名前を使わずに、答えてみてください。見知らぬ文化から来て初めてこれを見た人に説明するように。
 あなたは、これについて何を知っていますか?
 それを知っているのは、いかにしてでしょう?
 実際に食べたりするから、勉強したことがあるから、歌や詩で読んだことがあるから・・・
 きわめて「情報」的な過程ですね。

 3.相互行為
 あなたが、先のリンゴを食べたとします。
 お部屋で、一人。
 でも、それは他の誰かとの相互行為です。
 誰とのどんな相互行為でしょう。(たとえば、それは生産に対する消費ですね)
 では、誰のどんな声を聞きましたか? 聞こえませんでしたか?
 (実際の会話のことではありません。作った農家の「声」がこのリンゴの中にはあるはずですよね?)
 何がどう伝わり、何がどう伝わらなかったか。
 きわめて「情報」的な過程なのです。