ここは、徳川直人の、いわゆる公式サイトの、「私はだれ?」の

あ ら ま し

……です。

■ 玄 関 > 私はだれ? > あらまし > 社会構造変動論とは? 

社会の「構造」とは

 ものすごく大まかに、次の二つを比べてください。

 1)人口の構成
 産業構造の変化とか、格差社会とか、少子高齢化などなどという場合。
 もちろん単純な意味での人数には帰せない場合もありますが(GDP比にする等)、その社会のどのくらいの部分が第一次・第二次・第三次産業に従事しているか、何割くらいが富裕層で貧困率がどのくらいか、人口に占める子どもや高齢者の割合がどのくらいか、ということですね。
 よく、その社会の産業構造とか階層構造のように言いますね、それがこの1)。

 2)相互行為の型
 縦の人間関係(年齢の上下、学年の上下などなど)を重視するとか、集団主義的な行動原理を人々は持っている、それが日本社会の構造だ、といったような表現をすることがありますね。人類学や民俗学と近いかもしれません。
 煎じ詰めて言えば相互行為の型です。
 人々の行動をそのように決定している何ものかを構造と呼ぶこともあります。

 この二つ。連動することもあるでしょうが、そう単純な対応関係にもないでしょう。
 また、それぞれ、そのような構造が「ある」ことを知るための方法も異なります。

社会構造の「変動」とは

 さて、では「社会が変わる」とは、どのようなことでしょう。

 1)の社会構造が変わることと、2)の社会構造が変わることは、ちがう意味がありますね。

 また、それぞれどのくらいの期間をかけて変わるかもちがうでしょう。

 社会の「情報化」は、1)の社会とどう関連し、2)の社会とどう関連するでしょうか。

 「SNSでマイノリティが自己主張したらマジョリティからいじめられた」として、これは、2)の観点から見た場合、「情報化社会」特有の現象だと言いうるでしょうか、それとも言えないでしょうか。