手の届かないところにあると思っていた問題が身近にたぐり寄せられたように感じることができたとしたら、本書の企画は成功したのである(序章より)。
手の届かないところにあると思っていた問題が身近にたぐり寄せられたように感じることができたとしたら、本書の企画は成功したのである(序章より)。
「社会問題を特定の形態や内容のものに「構築」しているなにごとかが、相互行為のなかで進行していることになる。……[略]……相互行為論は、「日常性批判の学」としての性格を帯びる。 私たちは、無自覚にいつもの行為を繰り返す存在ではいられなくなるだろう。」(序章より)。
広く相互行為論について入門的な理論的・具体研究的な論考を集めました。
シンボリック相互行為論、エスノメソドロジー、会話分析、ドラマツルギー(ゴフマン理論)、たたき上げ接近法(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)、レトリカル・アプローチ、社会的構築主義、質的分析法の今日的な刷新などに関心をもつ人のための入門書です。
学部生の利用を意図して作りましたが、社会学、社会心理学、人類学、社会福祉などの分野の大学院生が使っても、上記の分野や主題について新しいヒントが得られるはずです。(徳川)。