東北大学大学院情報科学研究科 コミュニケーション社会学(徳川・岡田研究室)

About Us

概要

コミュニケーション社会学分野は、社会学を専門的な基礎とした研究室です。
東北大学大学院情報科学研究科 人間社会情報科学専攻 社会政治情報学講座の中にあります。

私たちは、日常世界の構成と人々の準拠枠、知識の社会的分布や言説世界、相互行為の形式と内容などの分析を通して、行動の変容や認識の拡大を研究しています。参与観察やインタビューなどの質的研究法を用い、対象の論理や意味に理論とフィールドワークの両面から迫る点が特徴です。技法や手順を一人歩きさせるのではなく、「対象と対話する」姿勢を重視しています。

■「市民社会」への着目

私たちの研究室では、「市民社会」と呼ばれる領域に着目しています。国家の仕組み(立法、行政、司法)とは区別され、人々の日常世界が位置づく領域です。そこでは、人々が様々な形で相互に行為しており、人々の習慣や契約、自発的な結社、市民的活動などが繰り広げられています。

■「行動の型」という研究対象

私たちの研究室では、日常世界における人々の行動の「型」に注目した研究を進めています。社会学では、これらを「構造」と呼ぶこともあります。例えば、コミュニケーションや相互行為のパターン、生活の習慣やその歴史、自発的な結社や運動の形態と内実、存在とイデオロギーの動態、知識の相互浸透や交換などを、研究の対象としています。

■理論とフィールドワークの両輪

私たちの研究室では、メンバーそれぞれが探求する課題に対し、理論とフィールドワークの二つを大切にしています。

理論は、私たちが研究対象と捉える上での見方や視点を定めてくれる重要な存在です。ゼミなどでは、古典の意義を重視しています。A=スミス、K=マルクス、M=ウェーバー、E=デュルケム、G=ミード、T=パーソンズ、E=ゴフマン、J=ハーバマスといった古典的な社会学者の遺産を、基礎からじっくり読んでいます。古典を重視するのは、「根本問題」に触れているからです。特に、問いの立て方や論理のすすめ方、発想法を学び、今日の社会で観察される様々な事象を読み解く上でのヒントにしています。

古典的社会学のみならず、シンボリック相互作用論、エスノメソドロジー、コミュニケーション論、エスノグラフィーなどの現代的展開も視野に入れています。

理論との両輪として重視しているのが、フィールドワークです。社会的リアリティの論理をつかむために、広義の質的研究法を中心に、フィールドワークや具体研究を展開しています。具体的には、非構造的インタビュー、参与観察、エスノグラフィ、モノグラム、フレーム分析、ネットワーク分析などの方法・方法態度に基づき研究を進めています。

私たちの研究室では、質的研究と量的研究を相補的なものと考えています。今日の社会で観察される様々な事象を読み解く中で、主に質的研究に力点を置いた研究プロジェクトに従事しています。